2024年1月からスタートする新NISA制度に合わせて積立額の設定と投資先を変更したおいちゃんです。
老後2000万円問題が浮き彫りになってから自分の老後資産は自分で作るしかないと資産形成に励む方が増えて来たように思います。
私の周りでも乗り遅れないように新NISA制度を利用した株式投資についての話題が多くなってきたように感じます
2024年から始まる「新NISA」を利用するには、まず初めに証券会社の口座開設するが必要がありますが、1人1口座しか持てません。
少しでも有利な環境で新NISAを活用したいと考えるうえで、多くの方に支持されているのが楽天証券とSBI証券です。
楽天証券とSBI証券のどっちで新NISA制度を利用するのがいいのかが気になるところです。
結論は「人による」のですが、今回は、楽天証券とSBI証券のサービスをポイント還元率に焦点をあて比較し、新NISAを開設するならどちらが向いているのかを一緒に考えていきましょう。
ポイント還元を上手に利用して楽天経済圏かSBI経済圏なのか判断して上手に新NISA制度を活用していきましょう。
新NISA制度(少額投資非課税制度)についておさらいしたい方はコチラ👇
楽天証券とSBI証券はネット証券最大手
楽天証券とSBI証券は、どちらも国内のネット証券最大手です。
最近何かと世間を騒がせているのは楽天証券ですけどね(^^♪
ネット証券とは、ネットを通じてさまざまな投資サービスを利用できる証券会社のこと。
株式投資、投資信託、債券、FX、金(ゴールド)などへの投資がお手持ちのスマホやパソコンからできます。
また、新NISAだけでなく、節税しながら老後資金を貯められる「iDeCo」もネット証券で利用できます。
口座数は楽天証券が単体で968万口座(2023年9月末)、SBI証券がグループで1106万口座(2023年9月末、SBI証券・SBIネオモバイル証券・SBIネオトレード証券・FOLIO口座数の合計)。
楽天証券もSBI証券も、ネット証券ナンバーワンを目指して、さまざまなサービスで競争してきました。
象徴的なのが2023年の国内株式の取引手数料無料化です。
SBI証券は9月30日から、楽天証券は10月1日からと、足並みをそろえるかのように無料化を実施しました。
それまで株式取引ごとに数十円から数百円かかるものをゼロにするわけですから、文字通り、身を削って競争しています。
新NISAを始めるなら、どっちで口座を作る方がお得なのか。自分に向いているタイプはどちらかを比較して考えましょう。
楽天証券とSBI証券の新NISAサービス比較
楽天証券とSBI証券の新NISAのサービスを比較してみましょう。
楽天証券 | SBI証券 | ||
売買手数料 | つみたて投資枠 (投資信託) | 無料 | 無料 |
成長投資枠 (日本株・米国株) | 無料 | 無料 | |
成長投資枠 (単元未満株) | 無料 (スプレット0.22%) | 無料 | |
積立投資枠 | 投資信託の本数 | 204本 | 210本 |
積立ての頻度 | 毎月・毎日 | 毎月・毎週・毎日 | |
クレカ積立て | 楽天カード | 三井住友カード | |
クレカ積立て上限額 | 10万円 (楽天カード+楽天キャッシュ | 5万円 | |
ポイント還元率 | 0.5%~1% | 0.5%~5% | |
ポイントの種類 | 楽天ポイント | Tポイント・Vポイント・Pontaポイント・dポイント・JALのマイルから選択 | |
成長投資枠 | 単元未満株取引 | あり(かぶミニ) | あり(s株) |
株の定期買付け | 日本株・米国株・かぶツミ | 米国株(米国株・ETF定期買付サービス) | |
単元未満株積立 | できる | できない | |
米国株・ETF取扱数 | 4823銘柄 | 5327銘柄 | |
その他 | 投資信託保有 ポイント | 残高達成でポイントがもらえる | 投信マイレージサービス 最大で残高の0.25%のポイントがもらえる |
ポイント投資 | 楽天ポイントで可能 | Tポイント・Vポイント・Pontaポイントで可能 |
比較的有利と思われるところは赤色で示しています。
よく比べるとサービスの内容に違いがあります。
自分に合ったものはどちらでしょうか?
楽天証券もSBI証券も、既に国内株式については売買手数料が無料になっていますが、2024年からの新NISAでは投資信託や米国株などの売買手数料も無料になります(なお、つみたて投資枠の商品はどの金融機関でも販売手数料無料です)。
つみたて投資枠の商品数や米国株・ETFの銘柄数はSBI証券の方が多いのですが、楽天証券も十分多くの商品を取り扱っています。
投資したい商品を選ぶのに困るほどの差ではありません。
さらにクレカ投資やポイント投資、単元未満株(最低売買単位である1単元の株数に満たない株式)への投資ができる点も、両社同じです。
楽天証券とSBI証券の「クレカ投資」を比較
クレカ投資は、クレジットカードで投資信託などの積み立て投資ができるサービス。
代金をクレジットカードで決済することで、ポイントがもらえるのが大きなメリットです。
【楽天証券】
楽天証券では、楽天カードを利用した「楽天カードクレジット決済」で毎月5万円まで投資信託の積み立てが可能です。
投資しながら楽天ポイントを貯められます。
これに加えて、楽天証券では、楽天カードから電子マネーでチャージする「楽天キャッシュ」を使って投資信託を購入することもできます。
楽天カードクレジット決済と楽天キャッシュを併用することで、合計月10万円まで楽天ポイントの還元を受けつつ投資ができます。
【SBI証券】
一方、SBI証券では三井住友カードを利用した「クレカ積立」で毎月5万円まで投資することで、Vポイントが貯められます。
本稿執筆時点(2023年11月13日)では月5万円までしかクレカ投資ができませんが、新NISAのつみたて投資枠の上限に合わせる形で10万円に引き上げられる可能性は高いでしょう。
楽天証券とSBI証券の「ポイント還元率」を比較
【楽天証券】
「楽天カードクレジット決済」の楽天ポイントの還元率はクレジットカードの種類により異なり、楽天カードは0.5%、楽天ゴールドカードは0.75%、楽天プレミアムカードは1%となっています。
なお、楽天証券が受け取る代行手数料が年率0.4%(税込み)以上の投資信託における還元率は一律1%です。
また、「楽天キャッシュ」を使って投資信託を購入すると、一律0.5%のポイント還元が受けられます。
【SBI証券】
「クレカ積立」のVポイントの還元率は、クレジットカードの種類によって0.5%~5%までと大きく異なります。
一般カードの三井住友カード(NL)は0.5%ですが、各種ゴールドカードだと1.0%、各種プラチナカードだと2.0%、そして最上位の「三井住友カード プラチナプリファード」だと還元率は5.0%にアップします。
このように、クレジットカードのポイント還元率が圧倒的に高いのはSBI証券です。
ただし、上位のクレジットカードは年会費がかかります。
三井住友カード プラチナプリファードの年会費は3万3000円(税込み)です。
ゴールドカード以上を普段利用している人、これからカードを発行するにしても年会費を支払っても元を取れる生活を既にしているという人であれば、SBI証券を利用する価値が高いでしょう。
楽天証券とSBI証券の「もらえるポイント対応」を比較
楽天証券では、投資信託の保有で月末残高が一定の基準残高に達した場合にポイントがもらえます。
2000万円を順次保有することで、合計で2090ポイントもらえる計算です。
貯まったポイントは国内株式・米国株式・投資信託(積み立て含む)の購入代金に使えます。
また、ポイントを使った投資信託・米国株式の購入はSPU(スーパーポイントアッププログラム。楽天のサービスを相互に使うとポイントを獲得しやすい)の対象です。
楽天ポイントコースとマネーブリッジ(楽天証券で取引する際に、預り金不足の解消などが必要となる場合に、楽天銀行の円普通預金口座から楽天証券の口座に自動的に振り替えるサービス)を設定の上、楽天ポイントを1ポイント以上使って、その月に合計3万円以上のポイント投資(投資信託)で+0.5倍、合計3万円以上のポイント投資(米国株式、円貨決済)で+0.5倍、楽天市場で買い物をした場合のポイント還元率をアップすることができます。
なお、楽天ポイントは1ポイントでも利用すればSPUの対象です。
【SBI証券】
SBI証券の「投信マイレージサービス」では、投資信託の保有額に応じて最大で年0.25%のTポイント・Vポイント・Pontaポイント・dポイント、または最大年0.125%のJALのマイルがもらえます。
ポイントのうち、Tポイント・Vポイント・Pontaポイントは国内株式・投資信託・投信積み立ての購入代金に使えます(Vポイントは投資信託のスポット購入のみ)。
楽天証券と違い、SBI証券ではポイントが保有額に対して○%という割合でもらえるので、長く投資すればするほどポイントが増えていきます。
投信マイレージを重視するのであれば、SBI証券に分があるでしょう
楽天証券とSBI証券の株の積み立てを比較
【SBI証券】
SBI証券では、そもそも日本株の積み立て投資ができません。
グループ会社のSBIネオモバイル証券ではできたのですが、2024年にSBI証券に統合されることとなり、以後も今のところ日本株の積み立て投資ができるというニュースはありません。
なお、米国株の積み立ては「米国株式・ETF定期買付サービス」ですることができます。
【楽天証券】
楽天証券では「かぶツミ」というサービスで1株から単元未満株・単元株の積み立て投資ができます。日本株はもちろん、米国株の積み立てにも対応しています。
単元未満株の積み立てができるのは楽天証券の単元未満株取引サービス「かぶミニ」の対象銘柄。
約1600銘柄(2023年11月13日時点)あり、多くの銘柄に1株単位で積み立て投資ができます。
単元株の積み立ては、楽天証券で取り扱いのある銘柄すべて対応しています。
「かぶツミ」の最低投資金額は3000円以上で、株価が3000円未満の銘柄の場合は、2株以上購入して、約定金額の合計が3000円以上になるように設定する必要があります。
「かぶツミ」の売買手数料は無料ですが、売買価格に0.22%のスプレッドと呼ばれる手数料が上乗せされています(「かぶミニ」も同様の手数料)。
SBI証券では単元未満株の積み立てこそできないものの、スプレッドもないので、完全無料で単元未満株取引ができます。
つまり、日本株に積み立てをしたい、金額ベースで積み立てをしたいということであれば、楽天証券です。1株から米国株に積み立てするときの手数料が気になるということであれば、SBI証券になります。
口座開設は複数することが出来ます。
口座開設するだけで様々なサービスを受けることが出来ますので開設だけだけしておくのもおススメです!
投資情報が充実しているのは楽天証券です。
本来は有料の会社四季報や日本経済新聞に加え、楽天Koboを利用して無料のマネー本を読むことができます。
マネー本は月替わりで、NISA・iDeCoの口座開設者ならさらに読める冊数が増えます。
一方、SBI証券では「IPOチャレンジポイント」に注目。IPOチャレンジポイントは、人気の高いIPO(新規公開株)の抽選に外れた場合にもらえるポイントです。
IPOチャレンジポイントを利用することで、次回以降の当選確率がアップするため、「IPOがなかなか当たらない」という方でも当選の可能性があります。
これらのサービスは、いずれも口座開設をすれば無料で利用できます。
したがって、口座開設は「どっちがいい」ではなく、楽天証券・SBI証券両方とも行うのがおすすめです。
そうすることで、両方の付帯サービスを活用できます。証券口座は複数開設することができ、口座開設に際しては手数料などもかかりません。
まとめ
NISA口座は1人1口座。どちらかにしか開けません。
ここまで紹介してきた点をまとめると、楽天証券・SBI証券のどちらにNISA口座を開設するかは、次の基準で考えるとわかりやすくなります。
【楽天証券の新NISAがいい人】
・楽天経済圏(SPU)を利用している
・楽天ポイントを貯めたい・使いたい人
・少額の金額単位で日本株に投資したい人
・少額から日本株や米国株の積み立て投資をしたい人
【SBI証券の新NISAがいい人】
・Tポイント・Vポイント・Pontaポイント・dポイント・JALのマイルを貯めたい人・使いたい人
・ポイント還元率を高めたい人
・投資信託保有によるポイント還元をより受けたい人
・単元未満株の投資でも手数料をゼロにしたい人
・日本株の積み立ては考えていない人
楽天証券では2023年11月13日、SBI証券でも2023年11月19日より新NISAでの投資信託積み立ての設定ができるようになっています。 2024年になる前に口座開設・積み立てなどの設定を済ませて、2024年から新NISAでロケットスタート。お金を増やしていきましょう。
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