2023年12月28日、2024年から始まる新NISA制度での株の購入が出来るようになり,さっそく株を購入したおいちゃんです。
老後2000万円問題が浮き彫りになってからというもの「老後資金は自分で作るぞ」と皆さん思考錯誤していることだと思います。
そんな皆さんに上手に活用してほしいのが新NISA制度です。
新NISA制度の中身を理解し、投資の原則を守って成長投資枠とつみたて投資枠を上限いっぱいに利用すればメリットしかないと思います。
新NISA制度に関しては前回の記事で詳しく解説しているので気になる方は、こちらの記事もチェックしてください。
新NISA制度と現行NISA制度の違いについてはコチラをクリック
今回は新NISA制度を理解したうえで、期間内にどのように制度を利用していくのがベストなのかを分かりやすく4つの大原則として解説していますので、ぜひ最後まで楽しんでご覧ください。
新NISA活用術 大原則1「大きく」使う
原則の第1は「大きく」使うです。
お金を大きく使うとはどういう事でしょうか?
さっそく内容を見ていきましょう(^_-)
第1の原則は、新NISAは制度をできるだけ大きく使うといいというとです。
NISAの本質は「税制上優遇された、有利な投資資金の置き場所」ということです。
皆さんが現在持っている預貯金を銀行に預けていてもほとんど利子が付かないのが現状です。
ならば「お金にも働いてもらおう」という考えが大切ですね。
NISA自体は一種の「器」であって、投資対象そのものではないことは理解していますね。
表現上「NISAに投資する」と言うと正しくない。
「NISAで投資する」なら正しい。
同じ投資対象に投資するなら、NISAの外にある証券口座よりも、NISAの中で投資する方が有利です。
では、実際にどれくらい有利なのでしょうか?
その時々の税制や金利水準などによって有利度合いの期待値が変わりますし、現実的には投資の結果次第ですが、大まかな「期待値」として、投資の期待リターンを5%と堅めに見積もり、投資益への課税を20%とすると、年率1%くらい有利だと考えていいと思います。
NISAの枠外で投資をすると売却益で得た収益に関して20%の課税が課せられますのでNISA内で取引するのが絶対にお得です!
まだ証券口座を作っていないという方はコチラの記事を参考にしてください👇
楽天証券とSBI証券、口座開設するならどっちがお得?
新NISA活用術 大原則2「早く」使う
第2の原則は「早く」使うこと。
資産を増やすには時間がカギを握っています。
内容を見ていきましょう。
原則1とも関連しますが投資にあって「大きく」の意味は「時間×金額」なので、投資資金はなるべく早くNISA口座内に集めて運用することが重要です。
特に、NISAの初めの数年は、NISA口座に早く投資資産を集めることを心掛けたいですね。
NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の二つの入金・投資方法があります。
1年間に240万円までいつでもスピーディーに投資することができる成長投資枠を有効に使うことがもっとも効率的な資産形成です。
できれば年初に240万円投資したいところですが、私も含めまとまったお金を準備するのはなかなか難しいですよね。
年初に240万を一括で投資ですか,,,
そんなお金持ってないんですけどどうすればいいですか?
というお声が聴こえます。
大丈夫です。
年初が絶対に投資にいいタイミングだと決まっているわけでもないですし、投資できるお金だって人によって違います。
大切なことは「無理なく継続させることです」
資産形成しようとしているのに無理して家計が回らなくなったら本末転倒ですからね。
代替え案は、つみたて投資枠と成長投資枠を共積立投資に使うことです。
合理的な最善からは少し外れてしまいますが、毎月合計30万円ずつを積立投資していくと、買い値を気にせずに、確実に資金を動かすことができます。
成長投資枠では、積立投資を行ってもいいと言うも覚えておくと便利ですね。
早めにNISA口座に資金を集めた方がいいことは理解しました。
現在、特定口座で運用している商品は売却してNISA口座で運用をやり直した方がいいですか?
たいていの場合は「NISAに資金を早く集める」でいいと思います。
しかし例外として、現在特定口座などの証券口座の中にあって含み益が数100%を超える投資銘柄が有る場合は換金せずにそのまま運用し続けることが有利になる場合があります。
※あくまでも目安ですので個人判断でお願いします。
新NISA活用術 大原則3「シンプルに」使う
第3の原則は「シンプルに」使うことです。
どの銘柄を買うか迷っているあなたにはこの銘柄一択です(笑)
おいちゃんは通称「オルカン」と呼ぶインデックス投資信託、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」、もしくは「S&P500に連動するインデックス銘柄」を購入します。
購入する理由としては以下の2点です。
1:日本を含む世界の株式に平均的に広く分散投資されている効率の良さ
2:運用残高100万円に対して年間600円にもならない手数料の安さ
以上の理由で運用商品はこれ一つでいいと思っています。
「成長投資枠」という言葉に迷わされてはいけません。
「つみたて投資枠」では金融庁が、長期投資に適した、バランス良く広く分散投資されていて、運用管理費用(信託報酬)の安い商品を適格として選定しています。
資産運用のセオリー「長期・分散・低コスト」を踏まえている。ここで選ばれないような商品は、成長投資枠にも不適格なのが現実で選定銘柄には当然選ばれておりません。
投資のプロと呼ばれる人たちでも一定の成果を出すのは至難の業です。何千とある投資先に素人である我々が利益を出そうと本気になるだけ時間の無駄です。大切な資産はオルカンやS&P500のインデックスに任せるのが無難ですね(笑)
絶対に守ってほしい、気を付けてほしいことがあります!
銀行の窓口、その他金融セールスマンと対面しないでください!
対面営業のセールスの現場では、成長投資枠ではつみたて投資枠と異なるものに投資するのが当然だという雰囲気を醸し出そうとするセールスマンがいるらしいので気を付けてほしいです。
会ってほしくないもう一つの理由は、手数料が高いことです。
オルカンやS&P500に連動するインデックス商品をネット証券で商品を購入すれば買付け手数料は100万円当たり600円位なのに、よくあるアクティブ系ファンドの資産運用コストは1万円を超えるようなものが沢山あります。
自分の資産が増えるかもわからない商品に運用手数料をかけるべきではないと考えるべきです。
「長期でダメなものは、短期でもダメ」なのが現実だと考えます。
現時点では新NISAの運用の最大の注意点は「成長投資枠」で余計なものに投資しないことに尽きます。つみたて投資枠も成長投資枠も、オルカンないしこれに準ずる商品でいいと私は考えます。
新NISA活用術 大原則4「長く」使う
第4の原則は「長く」使うことです。
いったん株を購入したら購入したことを忘れるくらいじ~っと待つことをおススメします。
長期投資の原則はいったん株を購入したら、どうしてもお金が必要になるときまでじっと持つことです。
適切な投資のタイミングは個人で判断できるものではないのだから、頻繁な売り買いは手数料の無駄になりやすいと考えます。
また、投資は生産活動にお金を参加させる行為なので、お金を長く働かせましょう。
私が尊敬している山崎元さんは新NISAで投資するなら「オルカンの長期ほったらかし投資」が正解ですとはっきりと言ってます。
私は性格的に短期売買には向かないので長期ほったらかしで投資しようと考えます。
まとめ
最後に新NISAの活用に関する原則をまとめると以下の通りです
- 原則1「大きく」使う
NISAはできるだけ大きく使うべき。
投資対象を同じにしても、NISA内での投資の方が税制上の優遇を受けられる。 - 原則2「早く」使う
時間と金額が投資の大きさを決定する。
初期はNISAへの早期の投資が合理的。成長投資枠を利用し、毎月30万円ずつ投資する方法も検討する。 - 原則3「シンプルに」使う
成長投資枠と積立投資枠で同じ銘柄に投資することが肝要。
低コストのインデックス投資信託がおすすめ。 - 原則4「長く」使う
一度投資したらなるべく長期間ホールドする。
頻繁な売買は手数料の無駄になり、株価の上昇によって実質的な投資額が減少する可能性がある。
これらの原則を守りつつ、新NISAを活用することで、税制上のメリットを最大限に引き出し、効果的な投資を行うことができます。
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参考文献、参考サイト:
ダイヤモンドオンライン